マラソン中の突然死
●実技型運動負荷心電図の実際 ウルトラマラソンNo.3
2003年6月22日 にちなんおろちマラソン
鳥取県の西端、中国山地のど真ん中に位置する日南町。「天体の植民地」と彼の井上靖が謳いあげた山奥の地で走る100kmマラソンである。コースは道幅は広いが、くねくねとアップダウンばかりのハードなものであった。私は13時間46分で完走したが、この日は非常に蒸し暑く、発汗多量などで心電計は20km過ぎてはずしてしまった。記録は2時30分〜7時7分までである。
【心電図の自動解析】
時刻 | 心拍数 最小値 |
心拍数 平均値 |
心拍数 最大値 |
心拍数 総数 |
心室性 期外収縮 |
---|---|---|---|---|---|
2:30 | 88 | 108 | 136 | 3196 | 1 |
3:00 | 74 | 98 | 141 | 5757 | 0 |
4:00 | 74 | 102 | 136 | 5946 | 0 |
5:00 | 91 | 172 | 187 | 10051 | 0 |
6:00 | 144 | 174 | 187 | 10226 | 0 |
7:00 | 166 | 171 | 178 | 1260 | 0 |
この日は2時30分に起床し、心電計を装着した。5時までは特に動いていないが、緊張感などにより心拍数が多くなっている。5時からのマラソン開始後はやはり急速に心拍数が上昇し、平均心拍数が170台と多くなっている。不整脈はみられなかった。
【心電図実波形】
上段2つの記録は3時52分の記録で、心拍数は74/分で洞調律である。下段2つは5時0分50秒の記録でマラソンスタート直後の記録である。下の心拍数は141/分で洞性頻脈である。
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